トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ RSS ログイン

成田新高速鉄道の運賃妄想

追記(2009.12.16)

京成電鉄では来年度の成田新高速鉄道の開業にむけて、さまざまな工事をおこなっている。来春には成田空港駅の整備も完了し、成田新高速鉄道の特急専用ホームが設置される。

空港第2ビル駅に上りホーム新設 京成 - 鉄道コム

[PDF]京成電鉄成田空港線の運賃認可申請について

これらから、新線開通後は

  • 新線経由と本線経由で運賃が別に定められる
  • 新線経由か本線経由かの判断は、空港第2ビル駅・成田空港駅で改札を分けて対応する

と推測される。予想外れました。

概要

現在、東京都心と成田空港のアクセス改善のため、千葉県の北総鉄道を延伸する形で成田新高速鉄道の建設が進められている。

これに伴い、京成電鉄の東京都心〜成田空港のルートは

  1. 現行の京成本線のルート
  2. 北総鉄道経由のルート

の2ルートに分かれる。

しかし現在では、京成電鉄と北総鉄道は別建ての運賃となっており、京成電鉄と北総鉄道が2か所で繋がることに対応したものではない。そのため、京成電鉄・北総鉄道の運賃を何らかの形で調整し、運賃の整合性を取る必要がある。

その方法として、「新線経由の営業キロを、既存線の営業キロに合わせる」ことが考えられる。新線は既存ルートよりも営業キロが短くなるため、事実上の加算運賃として営業キロの嵩上げをするものである。

詳細

京成高砂駅〜空港第2ビル駅は、既存線が55.6km、新線が50.4kmである。そこで

  • 新線の営業キロは、現・北総線も含め、実際のキロ数の約1割増しの擬制キロを適用して運賃を計算する
  • 成田ニュータウン北駅〜空港第2ビル駅(参考)間は、加算運賃140円を課す(既存線の、京成成田駅〜空港第2ビル駅間に課されている加算運賃に合わせる)。
  • 北総線区間も、運賃は京成電鉄の運賃体系に一本化する。(参考:成田新高速開業で北総線運賃はどうなるか?<PDF> from 北総線運賃値下げを実現する会

問題

運賃の不整合の問題はこれで解決できるが、

  • 北総鉄道区間の運賃が極端に安くなる
    • 利用者としてはありがたいが、減少が極端すぎて会社の収入として大丈夫なのか?という問題あり。ちなみに北総鉄道の運賃は極端に高いことで知られている(参考)。
    • 例として、現行の「京成上野〜(京成12.7km)〜(北総32.3km)〜印旛日本医大」は1,070円であるのに対し、この案を採用すると「京成上野〜(京成12.7km)〜(京成擬制キロ35.5km)〜印旛日本医大」は640円(京成の「50km以下」の運賃)となる。
  • 北総鉄道は列車の運行を行わなくしてよいのか

という問題もある。

他の案

他の案としては、実際の乗車経路に拘わらず、運賃が最も安くなるような経路を通ったとみなして運賃を計算するということも考えられる。しかしこの場合、新線経由で都心〜成田空港を乗車しても、北総鉄道に運賃収入が入らないことになるため、その調整をどうするかという問題がある。